部外者の雑感
みなさん、こんにちは。
今回は日本の社会について部外者の雑感を書いてみたいと思います。
私は海外経験はないし純ドメスティックな人間ですが親がサラリーマンではなかったので
進学→就職→定年
という発想はありませんでした。せいぜい
進学→就職→転職→定年
くらいでこれを自分のカスタマイズすると
進学→就職→独立(フリーランス)→クラスチェンジ→引退
です。
自分が部外者というのは最近はわかりませんがいわゆる普通の日本人の大人が持つ価値観を持っていないんですね。
例えば以前は終身雇用制がありました。
ずっと滅私奉公していれば会社はある程度の生活を保障してくれましたし、就職した会社が上場会社であれば給料から一部を積み立てて
自分の会社の株を買い資産形成をするということで全て会社に依存していました。これは異論はないですが前提になるのは十分に利益を出すことができ高コスト負担に会社が耐えることができる体質であると言うことが前提になります。
最近になって金融機関が倒産するケースを目にしますがそれ以前は銀行が潰れるなどというとアホか・・・という反応でした。
自分の所得の一部を勤務している株の購入に積立その後会社が倒産したら全て失います。一つのバスケットに全部の卵を入れるなというのが鉄則ですが終身雇用を前提にしたルールは「一つのバスケット」を使わない人間は変わった人になります。
私も就職した経験はありましたが最初の頃はこれを40年以上続ける自分を想像してゾッとしました。
社会人になって異様に感じたのは就業規則では9時から17時までになっていても会社によっては9時より前に出社するのが当たり前だし17時なったので終わり終わりといって帰ることができなかった会社が多かったと感じています。また話だけですが有給を取ると査定が下がるとか言う話も????でした。
毎日帰りが20時とか21時になっても残業は記録できませんでした。ようするに残業代を申請できずに無償で働くことになりそれが会社によっては(日本の会社ですが)当たり前でした。私が
実際に残業したんだから申請出来ないんですか?
というと
何言っているんだコイツ・・・という顔で
できるわけないじゃないですか!
自分の正当な権利を自分で否定するという考えが理解できませんでした。
これは終身雇用でお前の人生は経済的に保証するから全ての時間を会社のために捧げなさい・・・というのが明文化されていないですが掟のようになっていたのでしょうしこれが前提で人間関係ができていたのだと思っています。
この制度から転職は裏切り者扱いされた時期があったようです。
退職する場合例えばボーナスは6月に出るとして6月に退職するとします。有給が1ヶ月残っていると出社日は5月末が最後で退職日は6月30日
ということは不正でもなんでもなくできることですが会社によっては上司が
お前ボーナスもらって辞めるんじゃないだろうな・・・
これは労基案件になると思いますがこれらは過去の勤務に与えられる権利になるのでこういう対応は理解できません。(私はこういうことに直面したことはなかったですが)
自分の能力を今より高く評価してくれる会社や人があれば移りたいと思うのは当然だと思います。私は幸い外資系の会社にいたので転職は当たり前だったのですが仕事で一緒になる人(時に日本の会社の大手)とは同じ人間なのにこの辺りの価値観は合いませんでした。
こういうことは正しい間違っているという議論ではなく選択の問題なので本人が選択すればOKだと思います。
ということを挙げるとキリがないですが部外者からの雑感ということで・・・(シリーズ化できたらしたいと思っています)
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