2007.06.25

全然わからなかったこと・・・・(^_^;)

みなさん、こんにちは。以前にある会社の決算書が粉飾(要するに利益が水増しされているということですね)されているのでチェックしたことがあります。大体粉飾決算のやり方はある程度パターン化されているので、チェックしてほどなく大体の内容はわかったのですが、それを修正してもまだバランスが悪い(利益が出過ぎている)のですね。

色々とデータをチェックしたのですがどうしてもわかりませんでした。そこで張本人に聞いてみたら

借入を売上にしました・・・・・

ようするに金融機関からお金を借りると

現預金●●・借入金●●

という仕訳をするのですがこれを

現預金●●・売上●●

としたわけです。経理をやっている人だったらこういう操作はあまりにもバカバカしく想定しないのですが逆にこのバカバカしい処理をやられると盲点になります。簿記がそれほど詳しくない人ほどこういう大胆なことをやり、簿記を知っている人はこんな処理は想定外なので気がつかないということになります。

その意味ではライブドアの自社株を売却したものを売上にするという発想は経理の人はなかなかできません。自社株の売却は売上だという発想はありませんからね。

きっと簿記に関わっていない人がスキームを組んだのかもしれません。

こわいにゃ~(^_^;)

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2006.08.08

簿記の向こう

みなさん、こんばんは。私は以前は簿記講師をやっていたのでちょっと簿記のことや簿記を勉強している人のことがきになります。簿記は経理をやる人には必要不可欠なものですがあくまでも、「ツール」という位置づけが正しいと思います。

実務をやっている方は実感されていると思いますが、実務では簿記の知識はもちろんですがほとんどが税と結びついています。法人税や消費税がその最たるもので特に仕訳と消費税は密接です。少なくても法人税と消費税は概要を少し学習して簿記と一緒の合わせ技にしたほうがいいですね。

特に税は私達が普通に考える常識とはちょっと違った方向のものがあるので、この違った方向のものを常識をもって対処しようとするとエライ目に遭うことがあります。

また実務をやっている限りはたとえ税金関係を税理士にまかせているにしても担当者としては税金からは絶対に逃げることはできません。

簿記と税金

この合わせ技ができればさらなる高みに一歩進むことになりますね~

独り言・・・

租税特別措置法は拷問だにゃ~(=^_^;=)

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2006.07.01

簿記1級

みなさん、こんにちは。先日簿記1級のテキストを見る機会がありました。ここ数年間の会計ビックバンで色々な会計の新しい考え方が出てきました。

連結範囲の見直し
キャッシュフロー表
税効果会計
減損会計
退職給付

これに加えて今年5月1日から会社法が改正されました。これで資本の部という言葉がなくなり利益処分案もなくなりました(経理実務をやっている人は要チェック(^_^;))

こういう新しいことが簿記1級の範囲に次から次へと反映されます。今の受験生は大変だと思いますが、言い換えれば実務のキャリアの差は関係なくなります。以前簿記1級をとったけど今は実務を離れているという方はちょっとテキストを見るとびっくりするのではないでしょうか(笑)

また受験生の方は1級はたしかに簡単ではないですが、1級は終着点ではなくこれよりもさらに奥があります(^_^;)(<さも知っているようだな・・・・オイ)

必要以上に恐れることはありません。単なる通過点くらいに思ってサクッと合格しましょう。

私自身の経験だと、0から3級へのギャップが一番大きかった記憶があります。3級さえとってしまえば必要以上に恐れなければ大丈夫だと思います。

以上簿記1級合格委員会からのお知らせでした(^_^;)

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2006.04.05

仕訳

みなさん、こんにちは。みなさんの中には経理の関係で仕訳に関わったことがある人がいらっしゃると思います。仕訳を見ると時々傑作な仕訳をみることがあります。

1)売上の仕訳

売掛金1,050,000,000  売上           1,000,000,000
                             仮受消費税      50,000,000

仕訳そのものは正しいのですが、これは架空売上ですた(笑)架空売上とは実際に売上はないにも拘わらず売上を計上するので、まあ、業績を良く見せることができますが粉飾決算に売上を水増しすると、余分な消費税を払わなければなりません(笑)

上記の場合は実際に何もしていないのに、こういう面白い処理をすることによって消費税を50,000,000円も余分に支払ったという事例です。

2)借入の仕訳

現預金21,000,000  借入金     20,000,000
                          仮受消費税1,000,000

あり得ません(笑)

3)土地の売却

現預金21,000,000 土地        10,000,000
                          仮受消費税1,000,000
                          土地売却益10,000,000

この例は10,000,000円の土地を20,000,000円で売却してさらに消費税を付けました。土地の売却は消費税は付かないので、付ける方もつける方ですが、払う方も払う方だと思います。

4)給与の仕訳

給与        20,000,000   現預金19,000,000
仮払消費税1,000,000  預り金    2,000,000

あり得ません(笑)

よい子のみなさんはまねしないようにしましょう(^_^;)

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2005.11.20

面白い名前の株式

みなさん、こんにちは。新聞やインターネットのニュースを見ていると時々面白い名前の株式を見ることがあります。

金庫株(禁固株と誤変換しないように・・・・(笑)

金庫の中にある株のことみたいです(^_^;)、イメージとしては発行会社が自社株を買うことで、市場に自社の株式が流通する量を減らすためにこういうことをやることが多いですね。自分の会社の株を流通させないように金庫に入れておくというイメージでしょうか・・・
もともとはTreasury stockの翻訳ですがそのままやん・・・って感じです。あとは役員や従業員にストックオプションを与える時にその原資として金庫株をつかうようです。

黄金株

黄金というと日本人が一般に好きなもので(って誰でも好きでしょうか・・・)、ゴールドカード、黄金聖闘士(ちょっと古いか・・・(^_^;))などなどまぶしいようなイメージがありますね。黄金株は最近出てきた言葉のように思えますが、株券が金で出来ているとかいうものではありません。まあいわば株式の黄金聖闘士という感じでしょうか・・・・

例えば、A社の会社が株式を1000株発行しています。そのうち1株が黄金聖闘士ではなく黄金株だとします。これを私が持っているとします。別の人がこのA社の株式を999株買ったとします。この別の人は自分が以前から持っている会社BとA社を合併したいと思い、合併を実行しようとします。当然1000株のうち999株持っていれば普通ならばA社は合併されますが、私がこの黄金株(たった1株でも)に基づいて

合併反対!!!

といえば合併はされません。まあ拒否権付き株式といういえるでしょう。

これもGolden shareが元々の意味みたいです。これもそのままやん(^_^;)って感じですね。以前はあまりこの黄金株のことは知らなかったのですが、黄金株の第一印象は

これってずるいな~

ですね。まあ上場会社でこれをやると上場廃止にする方向で東証は検討しているようですが、これは健全な資本市場((^_^;)オイオイそこまで広げるなんてこのブログらしくないぞ)からみると良い方向だと思います。

しかし変わった名前があるものですね。

そのうちに、白金株とか黒株(クレジットカードみたいっすね)が出てくるかもしれませんね。


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2005.10.24

リースって得なんでしょうか・・・

みなさん、こんばんは。よくパソコンやコピー機をリースするという話がありますよね。実は私は社会人になった時からリースというのはその存在意義がよくわかりませんでした。場合によっては

買った方とリースとどっちが得か・・・

という質問に時々出くわすことがあります。どっちが得かなんて考えるまでもありません。(^_^;)
買った方がリースよりも得に決まっています。リースの本質は色々ありますが、ファイナンスであるというのが核心だと思います。

コピー機 購入金額は 10万円

リース料毎月2千円、期間60ヶ月、リース料総額12万円

この10万円と12万円の差額は金利や保険料、償却資産税などですが購入した場合には保険料や償却資産税は同じように発生しますが、金利は発生しません。従って資金状態さえ許せば迷わず購入した方が得です。

我が国の場合は、リースはリース料を費用に計上しますが、欧米ではその本質はファイナンスであることに着目して固定資産と借入金が計上されます。また欧米の会計担当に

日本はリースは資産に計上していないんだよ~(笑)

というと例外なくびっくりします。

細かく突っ込まれるとちょっと・・・・(^_^;)

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2005.10.16

ある土地の売買(^_^;)

みなさん、こんばんは。経理関係の仕事に従事していると消費税ってやっかいですね。課税、非課税、免税、対象外などの分類をしなければなりません。以前にある会社が土地を売却したので契約書を見る機会がありました。契約書の内容は以下のような感じでした。

土地代金100,000,000円
消費税      5,000,000
合計      105,000,000円

ある程度消費税に関わっている方はここで(笑)になると思います。また消費税にそれほど関わっていらっしゃらない方のために少し解説すると土地を売ったり買ったりする時や土地そのものを貸して地代を受け取る時にはこれは非課税取引となって消費税はかかりません。ということで上記の土地の売却金額は本来は100,000,000円で良かったのですね。まあこういう金額を請求する会社も会社ですが、これで払ってくる会社も会社です(笑)

消費税は簡単なようで難しくなる局面もあるので自信がない場合は、税理士さんや会計士さんに相談するとハマりが少なくなります。また輸入している会社は消費税の処理がちょっと国内の購入とちょっと違ってきますので注意してくださいね。

以上元簿記講師モードでした(^_^;)

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2005.10.15

ういっぷって・・・・(^_^;)

みなさん、こんにちは。某社で棚卸資産の話をしていました。ある担当者がしきりに
その

ういっぷは・・・・・

というのですね。

ういっぷって何だ?ヽ(。_゜)ノヘッ?

と思っておそるおそるたずねると

ういっぷって仕掛品のことですよ。

なるほど、ういっぷはWIPですか・・・・・Work in processですね。

一応納得しましたが、あまりういっぷとはいわないようです。素直に仕掛品(しかけひんではありませんよ(^_^;))とか「だぶるあいぴー」とかいうことが多いです。

なるほど、この会社は何でも略して発音するんだな・・・・(^_^;)

ではこの「しっぷ」の件なのですが・・・・・

(内心キタキタキタキタ・・・・)

それは建設仮勘定のことですか?CIP(Construction in progress)ですよね。(^_^;) 普通は「けんかり」だよな~・・・と思いつつ建仮のことは「しっぷ」っていうんですか?まるで船ですね。建仮は場合によっては消費税の取り扱い注意ですよ。まさか全部税抜きにしていませんよね?(^_^;)

消費税の扱いって・・・・・・?

あまり変な呼び方を覚える暇があったら消費税も少し勉強したほうがいいかもしれません(笑)

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2005.09.29

現金出納帳

みなさん、こんばんは。現金出納帳というか家計簿というか小遣い帳というか、こういう帳簿はだいたい以下のようになっていますよね。

前月繰越         1353
入金             800
出金                    300
当月残高             1,853

この状態で預金残高を通帳と合わせると通帳も1,853となってめでたし、めでたしですね。この出納帳の単位がいくらであってもこうなります。ところが帳簿上は1,853ですが、実際の預金残高が297だったらどうでしょうか・・・これは大変なことですが、それ以上にここまで差違があるとこの出納帳自体の信頼性が全くなくなってしまいます。

ところがこの出納帳の単位が円ではなく百万円だったらどうなると思いますか?(^_^;)

帳簿残高が18億53百万円で実際にある預金残高が2億97百万円ということになります。なななんと15億円も差額があることになってしまいますね。

実はこれは架空の話ではなく実際にあった話です。どこの話かというと自民党の旧橋本派の政治団体である平成研究会の帳簿が実際にこうなっていたのですね。本来であればこの差がどういう内容なのか調べなければならないのですが、旧橋本派の事務総長は

解明する資料はない・・・

そうです。こんな単純な帳簿でこんな莫大な差違がでて、その差違の内容を説明することができないということってまかり通るのでしょうか?またこんな簡単な帳簿でこんな差違がでるというのは本当に不思議だと思います。

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面白い会計処理(^_^;)

みなさん、こんにちは。サッカーくじのtotoを主宰している日本スポーツ振興センターが面白い会計処理をして会計検査院から決算書が正しく表示されていないということで訂正を求められているそうです。内容は以下の通りです。

簿記の問題風に・・・・・・(^_^;)

振興センターのシステム投資は350億円であり、これはりそな銀行が負担するものとする。
りそな銀行と振興センターは5年契約を結び年間70億円でこのシステムを利用するものとする
消費税は考えないものとする

問1 初年度は振興センターは70億円をりそなに現金で支払った。正しい仕訳はどれか?
    費用科目はリース料を使うものとする

1) リース料   70億円  現預金 70億円
2) 資本金(^_^;) 70億円 現預金 70億円
3) 何も仕訳をしない

問1は無事に振興センターは正解したようですが、問題は問2です。

問2
振興センターはお金が足りなくなり、2年目でこの70億円の支払を引き延ばしてもらった

1) リース料   70億円  未払金 70億円
2) 資本金(^_^;) 70億円  未払金 70億円
3) なにもしない

振興センターは2年間3)を選んだそうです。

この結果費用が140億円(実際は150億円)計上されなくなりました。この振興センターの監査は中央青山監査法人(またか・・・・・(^_^;))が担当しており振興センターは

会計処理については中央青山の助言を受けていた

そうです(^_^;)

まあ以上が簿記の問題ですが、それ以上に予想売上を年間で1800億円をベースに計画していたそうですが、実際の売上は10分の1以下(笑)

簿記も問題ですが、それ以上に・・・・・以下自粛(^_^;)

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