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2019.10.17

プットコールパリティー

コールオプションを買い思った通り日経平均先物が上昇すると利益が増えますが、よろこんでばかりいられない

ことがあります。例えば権利行使価格20,000円のコールオプションを買い日経平均先物が21,000円になったとすると

オプションの値段が値上がりし利益がでます。この利益を実現させようとすれば手仕舞いすればいいだけで今の

オプションの値段で売れば利益がでて終わりです。

 

ところがこういう日経平均先物がオプションの権利行使価格を比較的大きく上回る場合(コールの場合ですが)

ディープインザマネーといいます。(以下DIMといいます)

DIMになるとオプションの値段がなかなかつきません。例えばこのときのオプションの適正な値段が100円だと

すると50円で買いたい、200円で売りたいという人はいますがその間がいません。

100円で売るのは非常に難しくなります。

喜んでいるとこういうことになり売れなくなります。

そこでオプションは

コールの買い+プットの買い=先物の買い

という式がありこの例はコールの手仕舞いなので中学生の数学を思い出し

コールの買い=先物の買いープットの買い

となります(移項ですね)

今回はコールの売りなので右辺と左辺にマイナス1をかけて

コールの売り=先物の売り+プットの売り

ということなります。これをプットコールパリティーといいます。

コールの売りとプットの売りは最初に買ったオプションの権利行使価格になるのでこの例だと

権利行使価格が20,000円の時のコールを売り、プットを売り先物を売ればそれぞれ残高は残りますがその後

日経平均先物が騰がろうが下がろうか利益は固定されます。このままのポジションをキープしてSQ日に

強制決済されて終わりということになります。この手法はDIMになりオプションの板が薄い時に有効になります。

オプションをやる場合はプットコールパリティーは覚えておくべき手法だと思います。

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