面接
みなさん、こんにちは
表題は私が面接を受けた時の話ではなく以前に会計の責任者を選ぶために面接をしたことがあります。
まず候補者の履歴書をみます。履歴書は書店で売っている履歴書のフォームに記入するもの自分独自の方法で自分のキャリアをまとめたものになります。外資系だと後者は英文をお願いします。
履歴書は自分が大切な就職に応募するときにどのくらい気を遣ったかを重点的に見ます。
職歴学歴が立派でもここが杜撰だと評価は低くなります。
英文バージョンは書き方のノウハウというのがあるようで応募者はよくまとめていて上手に自分のスキルをアピールしていますが、中にはホンマカイナというものがありスーパーマン、スーパーウーマンを見ることがあります。
基本的には履歴書は参考程度でこれで先入観は持たないようにしています。
経験は大切ですが私の場合は決め手にはなりませんでした。またそれぞれの人に仕事のクセというものがあり
お育ちが良い人とそうでない人がおりお育ちがよろしくない人は将来何かをやらかす可能性があるのでどのくらいキャリアが豊富でも敬遠しました。
外資系のアカウントマネージャーの場合はみなさんキャリアの説明が上手に書いてあるのですが改めてあなたのキャリアと経験を説明してくださいと質問すると色々話すのですがここでレポート能力を確認します。私たちが要求するキャリアでM&Aは関係ないにも拘わらず延々と自分のM&Aのキャリアを話すビッグ4出身のスーパーマンがいましたが彼は落としました。おそらくキチンとした月次ベースやトラブルがあったときのレポートは作れないと判断しました。
落とした後に彼はよほど自信があったようでどうして私を落としたのかと確認にきました。
クライアントには・・
落として良かったでしょう(笑)
でした。
なかには税理士資格を持っている人も応募してきました。税理士ですから税金の知識は十分にあるはずですがその使い方について彼の目をみて不安がありました。知らないうちに脱税をやってしまい後で大変なことになる恐れを彼に対して感じました。これは色々な事例を具体的に質問してその対処方法を聞いた時に答えたことは正攻法ではありませんでした。
履歴書に法人税の申告書が出来ると書いてきた人もいて、本当に全部任せて大丈夫なんですかと再度確認すると
いえ・・・できるっというのは・・・
と注釈付きでした。こういうのは出来るっていわないんだよ・・・と私は心の中で舌打ちしていました。
私の個人的な考えですが欲しい人材は完成された即戦力ではなく足りない部分を積極的に補い、色々な提案をし、コミュニケーションに長けている人です。実務経験はそれほど重視しません。
場合によっては
あなたが一番管理方法で良いと思われる原価計算のやり方を説明してください
ということを聞きます。これは正解はありません。今の原価計算のやり方は万能ではないので原価計算に興味をもって普段から漠然とでも色々と考えている人はその場でまとまったことがいえなくても何らかのものがでてきます。
この質問は応募者からみるとプレゼントのようなもので自分である状態を想定してそれに基づいて自分の考えを述べればいいので会社によってはこれが大切な会社もあり普段から関心をもっていてくれるとありがたいです。
ところが・・・・
私はまだ御社に入社していないので御社に入社して御社の状態を学んでから・・・
という人は基本的にNGです。入社しても期待できません。
私の場合は1人に対して2時間ほど使って面接していました。
私が一番来て欲しかった人物は、やってほしいことを応募者に説明したときに
今の私ではこれはできません・・・・
といって辞退した人です。簡単にできるようなものではなく慣れるまで数ヶ月かかるでしょう。こういう正直な人に来て欲しかったです。
あまり選抜する側には立ったことはないのですが良い経験でしたし自分が面接を受ける時には役に立ちました。
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