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2017.06.09

実感できないこと

みなさん、こんにちは。
いわゆる勤め人時代は早く独立してフリーになりたいと思っていました。フリーというと自由みたいですがフリーはそれほどフリーではありません。フリーは自由ではなくフリーランスをフリーといっています。

フリーランスはもともとはどこにも属していないという意味で自由とか不自由とかいう意味ではありません。

どこにも属していないというのは色々な意味がありますが基本的に誰も守ってくれないということです。

勤務していると仕事は営業がケアーしますし、売るための購買は購買がケアーしますし、自分給料の入金や税金は総務や経理がケアーしますがフリーになるとそのケアーがなくなってしまいます。

勤務時代は給料は自然にもらえたという感覚があり(それなりの仕事はしていましたが)給料分を稼ぐという実感ははっきりいって皆無でした。就職したときからクライアントがあり毎年1月2月は今の労基で問題になるくらい残業をしていました。当時はツライと思っていましたが今思うとそれだけ仕事を抱えていたということになります。

フリーになるとまずクライアントがありませんから(勤務中にクライアントを確保してから辞めることができれば理想ですがそれはそれで問題ありそうです)毎月のように入っていた給料が入ってきません。

頭の中では退職金とボーナスがあるから半年くらいは売上0でも無問題と計算できますが、預金通帳を見て一月間入金がないということは勤務中一度もなかったのでこれは精神的にかなり焦ります。私の場合は住宅ローンの返済がありしかもボーナスがなくなったのですがボーナス返済は残っていました〔笑)

またクライアント(或いはクライアントの候補)に電話をしたり訪問すると、例えば

小林と申しますが

と名乗ると必ずどちらの小林様でしょうか?

と確認されます。勤務時代は○○○○の小林ですといえましたが退職後は○○○○がないので戸惑ってしまいます。これは勤務先の先輩達が築いてくれた信用というもので愚かにもこのことは認識していませんでした。

ちなみに今はフリーになって年数を経過したのでこの辺りはサクッとクリアーできるようになりました(^_^;)

勤務時代クライアントが私と仕事でお付き合いしていたのは私が優れていたわけではなく勤務先の先輩達が築いてくれた信用のおかげでした。

これは私の場合ですが組織の信用というのはほとんど意識しておらず退職してフリーになった後であらためて再認識することができました。組織に信用がなければどこの会社も相手にしてくれませんし会社の中に入れてくれません。

こんな基本も知らずにフリーになったなんて今思うと

知らないことは強い〔笑)

です。

勤務時代当たり前のようにあったもので全く認識できないものに私の場合は給料と組織の信用でした。

フリーにならなくても改めて意識してみるものいいかもしれませんね~

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