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2017.03.28

倒産の作法

みなさん、こんにちは
先日てるみくらぶという旅行会社が倒産しました。負債が151億円だそうです。
こういう会社の場合はお客からの入金はそれほど間をおいていない(場合によってはキャッシュ決済)ビジネスモデルのようです。たまに修学旅行などを請けた場合は旅行の一月後に入金というケースもあると思いますがそれほど旅行サービス提供から入金まで長い期間かかるということはないビジネスモデルだと思います。

簡単にいうと100円のものを仕入れて120円で売りこれをつづけていれば利益がその場でキャッシュの裏付けをもって実現しますからこのビジネスモデルで負債が大きくなり返済できないということはありません。

考えられるのは100円で仕入れたけど80円でなければ売れないというケースですがこれであればそもそもこのビジネスをやる意味はありません。

この150億円の負債は上記の100円で仕入れて80円で売るということを長い間続けていたのかあるいは新しいビジネスを開拓するために広告などを大々的に打ちそれが回収できなかったということが考えられますが本当の原因はわかりませんがヘボい経営であったことは間違いないでしょう。

倒産は資金が長く回収できないことが続いて起こるので社長がある日気がついてみたら倒産になっていた・・・

ということはありません。特に今回は弁護士が入って法的な手続きをやっているので少なくとも倒産する1ヶ月以上前から社長は倒産するということはわけっていたはずですし倒産を決断してことになります。

会社が倒産することを決めた後でも倒産の手続きの間は平然とビジネスをするので旅行者からお金を預かることもあるでしょう。旅行者はもちろんですが従業員も会社が倒産の決断をしたなどということを倒産前に知ることは普通はありません。

だたしその旅行者達のお金は倒産したらどうなるかは社長は知っていたはずですし、旅行者達が無事に帰国できないかもしれないということは知っていたはずです。

自分が債権を持っている相手が倒産した場合は全く債権の回収ができないと考えたほうが一般的で稀に1%とかもっと低い割合(雀の涙)が戻ってくることがあります。

こういう一連のことが起こりえるということは十分に予想できるので少なくとも取引の相手が商人ではなく一般人の場合は倒産前に休業にして欲しかったですね~

ここの社長の人間性が実によくわかる倒産でした。

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