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2017.02.06

JASRACの決算書を見て その1

みなさん、こんにちは
最近KASRACが音楽教室から著作料を徴収するということで話題になりました。
色々な論調がありますが私はここが公表している計算書類を見て感想を述べたいと思います。

○ガバナンス
こういう組織で一番大切なのことはガバナンスです。例えばこの協会の業務を外注する場合に例えば理事長が経営している会社に高額で発注するということは許されません。
とはいうものの理事長が経営する会社に合理的な料金で発注する場合は問題ありません。

このために役員は兼務の状況を書きます。
また計算書類は関連当事者間(例えば理事長や理事が経営している会社と取引するなど)の取引の金額と価格の決定方法を注記する必要があります。

今回は平成26年3月末の決算書ですがこれらがありませんでした。こういうものは計算書類作成のルールや法律(普通の会社であれば会社法とか計算書類規則などで様式が定められています)に則って作成されますがもし法的な整備が行われていないとすると問題でしょう。

従業員数は平成26年3月末で487人(嘱託含む)であり、この一年間に計上された事業費のうち給与は賞与も入れると37億円です。。またこれ以外に目立つのは賃借料(多分リース料みたなものですね)が7億5千万円、支払負担金が1億円以上計上されていますが何の支払負担金かわかりません。機械計算関連費が20億円以上計上されてます。

また管理費の給与賞与で7億3千万円程度ですし租税公課(一般企業では固定資産税とか印紙税などになりますがここは何なのでしょうか?)が6億円超、機械計算関連費は管理費で4億4千万円弱計上されています。

給与と賞与は事業費、管理費合計で人数で割ると1人当たりの年収は9百万円を超えます。

役員報酬は2億2800万円になるので役員の数は全部で34人(非常勤含む)、非常勤理事は25人なので一般的に非常勤の報酬は安いのですが常勤の役員の年収はかなり高いようです。上記の人数は理事だけではなく監事も含みます。

かなり高コストだと思いますが著作権を管理するために得る手数料は140億円超です。
これだけの高コストでも3百万(笑)の利益が出ています。

疑問がまだまだありますが、取りあえず宿題をするので第一部はこれでおしまい

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コメント

ゆうけいさん、こんにちは
コメントありがとうございます。決算書を見てこの記事を書いた後でもう少し印象に残ることがありました。退職金が60億円超で、これに備えるための預金が同額ありました。これらが適性に運用されているのかということと従業員は500人弱で60億以上ですからどんな計算しているねん?って感じです。あと一度か二度気になる部分を書いてみようと思います。この団体を突っ込める立場ではないですが、給与と外注費(機械計算関連費)などは身内或いは理事がやっている会社に高額で発注していないかどうか確認したくなりました・・・・ってこれは職業病です(^_^;)

投稿: 小林二郎 | 2017.02.08 12:51

こんにちは、ゆうけいです。やっぱり天下り団体特有の問題が山ほどありそうですね。さすが小林さん、勉強になります。FBとTwitterでシェアさせていただきました。

投稿: ゆうけい | 2017.02.08 12:37

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