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2016.03.21

節税って(笑)

みなさん、こんにちは
少し前の話ですが年配の税理士と話す機会があり彼が自分のクライアントに1億円の節税をさせてやったと自慢していました。

これは???でした。

というのは日本の税金ってそれほど効果が多い節税の方法ってないんですよね。
(細かいのを探せばありかもしれませんが)

その1億円の節税の方法とやらは以下の方法でした。

クライアントに航空機リースの投資を勧める。航空機リースのプログラムは金額は大きいので1人で全部引き受けるのは一般的ではありませんがこれを10個とか100個に分割して相応の持分に投資します。例えば総額100億円のスキームでこれの100分の1の1億円投資したとします。

航空機をどこかにリースしてリース料をもらいますがコストのほうで航空機の減価償却を最初に費用ががばっとでる定率法にします。年度の最初は費用がガバッとでるので航空機リースの損益は赤字でこれを本業の利益から差し引きトータルで利益を下げるのですね。

この部分だけみると今期は税金が少なくなりますがこの航空機リースのスキームは後半になると減価償却費がものすごく小さくなるのでこのスキームで利益が出てきて本業の利益に加えられ課税させることになります。1億円の節税はこの部分だったようです。

航空機リースのスキーム自体が赤字であれば投資する意味がないわけでこれを節税というか・・・普通

と疑問が湧きました。

一通り説明を聞いた後で

飛行機が墜落したらどうなるんですか?
飛行機をリースしてリース料を払っている会社が倒産したらどうなるんですか

と質問したらそこまで検討していなかったようで真っ青になって問い合わせしていたようです。仮にこれらのリスクが問題にならなくてもこれは今払う税金を数年後まで先延ばしにしただけで「節税」にはならないのですね。

法人税や所得税で明確に節税になる方法ってあまりないので節税という言葉に惑わされない方がいいみたいですね~

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