矜恃
みなさん、こんにちは
サラリーマンであろうとフリーランスであろうと日頃ビジネスに関わっていると思うことがあります。
それはもっとお金があるといいと思うことと自分なりの矜恃です。
犯罪ではないということで矜恃を捨てればお金はもっと稼げるでしょうが個人的にはそれでいいのかという疑問があります。お金を多く得るというのは大切ですがお金の奴隷になってはいけません。
不正会計問題を起こした東芝のアメリカ子会社が今アメリカの当局の調査を受けています。東芝はアメリカに原子力の子会社ウエッチングハウス(以下WH)という会社があります。ここの会計処理が問題になりました。簡単にいうと
WHの価値が100しかないケースで150で買うことを想定するとこの差額の50は営業権ということで資産に計上されます。そころがWHの業績が芳しくなく赤字が続くとこの営業権50は計上することはできずに一度計上した50は損失計上しなければなりません。
東芝はWHが赤字であるにもかかわらず営業権を計上し続けたということのようです。
アメリカのこの手の調査は会計のエキスパートが担当するのでかなり厳しいと思いますしウソをついた場合は徹底的に追求されます。ウソや歪曲は必ずバレます。
東芝のような上場会社は監査法人の会計監査を受けて公表する決算書の類が適正であることを証明してもらう必要がありますが当然自分自身でもこの会計処理は微妙であるということは認識しているので別の監査法人(正確に言うと監査法人は以下に述べることはできないので監査法人関連のコンサルタント会社だと思います)にWHの営業権を計上し続けるための根拠で監査をしている監査法人が否定することができないような理論的な構成を依頼してそれをこの監査法人は引き受けたそうです。
この「ビジネス」のために相当なお金をもらったと想像しますが会計の専門家なら話が来た時に
気持ちはわかるけど無理だよな~
屁理屈はつけられるけど赤字が続いたときは我が会社にもリスクがあるし
こんな仕事引き受けられない
というようになりますがそうではなかったようです。きっとあわよくば東芝の監査を今の監査法人から取ってウチへ・・・
という思惑が働いたのでしょう。
ちなみに東芝を監査している監査法人は重いペナルティーを受け叩かれました。
この変なコンサルをした監査法人もただではすまないでしょう。
監査する人達がこんなでは困りますね~
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