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2014.08.03

節税自慢(笑)

みなさん、こんにちは。以前年配の会計士が自分のクライアントに節税の提案をして法人税(正確には法人税、法人住民税、法人事業税だと思いますが)を1億円節税させてやったと自慢していたことがありました。

それは航空機リースのようなものです。例えば航空機を買ってそれを利用する会社にリースさせますが金額があまりにも大きいのでこれを例えば100口にわけて1口1億円とかで販売します。仮に私が1億円で1口買ったとします。こういうバカがやりたい放題やったので今は一定の条件を満たさないと税法上認められていません。

航空機は高いですが減価償却費の計算を定率法で計算します。定率法は簡単にいうと最初の頃に減価償却費(費用)が死ぬほど計上できるものです。例えば1年間のもらえるリース料が100だとすると最初の減価償却費は300だとすると200の赤字がでます、この赤字を法人の利益に算入するので航空機リースをすると利益が減るので税金が減ります。年配の会計士はこれを自慢していたのですね。

ところがこれは最後のほうになると減価償却費が少なくなり死ぬほど利益が出るので法人の利益が大きくなります。例えばリース期間が5年だとすると5年間に払う税金の金額はかわりません。航空機リースは先に払う税金が少なくなり後に払う税金が大きくなります。

節税というのは払う税金の金額が絶対的に減ることを意味しますが今払うものを5年後に払うというのは節税はなく課税の繰延になります。課税の繰延を節税という人って結構多いですし区別ついていない人も多いですね。

私はこの会計士に

それだったら航空機を借りている会社が倒産したらリスクはどうなるんですか?

飛行機が墜落したらリスクはどうなるんですか?

と質問したら彼の顔が青くなりすぐにどこかに電話をして確認していました。こういうことを確認しないでクライアントに節税として勧めていたみたいですね。

本来会計士とか税理士はクライアントが節税のためにこういうことをやろうと思うんだけど・・

という場合は冷静にチェックしたり確認したりするのが役割ですがバブルの頃は一緒になってこういう商品を勧めていた輩が多かったようです。

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