たった150万円借りただけでどうして逮捕されるんですか?(補足加筆)
みなさん、こんにちは。
大王製紙の元会長で創業者の孫の井川意高容疑者の借入総額は捜査が進む度に増え
最近の金額は150億円だそうです。まだ全貌は明らかになってはいませんが、大部分が
カジノで負けたみたいです。
さっき寝ぼけながらワイドショーを聞いていたら井川容疑者は1億円が1万円くらいの感覚だそうです。そうすると彼の感覚では
150億円!!
ではなく
たったの150万円
という感覚なのでしょう。
たったの150万円使っただけでどうしてこんなに大騒ぎするのか?
なのでしょうね。
ちなみに平成23年6月末(9月末はタイムリーに発表できないみたいっす)の
連結ベースの現預金残高は1380億円あるので150億円くらいなくても会社の存亡の
危機にはならないのが会社にとっては不幸中の幸いでした。
井川容疑者にはこの逮捕のあと(有罪になろうが無罪になろうが・・・)、とどめの一発として
税金の問題が降りかかってきます。
え・・・・お金借りただけなので返せば終わりではないの?
と思う方もいらっしゃると思いますが、仮にキチンと返しても大きな税金の問題がかかってきます。
というのは、150億円は借用証書があろうとなかろうと担保を取っていようがいまいが・・
会社から借りたわけですよね。
会社は利益を追求する器として捕らえられるので、誰にお金を貸しても無利息ということは
ありえません。(エリエールみたいな発音ですね(^_^;))
そこで(おそらく)会社は井川容疑者からは利息をもらっていないので、利息相当部分は
井川容疑者に対する給与扱いになり井川容疑者の所得に加えてもう一度税金を計算しなおすことになります。
実際はどうなるかわかりませんが、商事の法定利息は6%とすると90億円の利息が
井川容疑者の所得に加わることになり住民税も入れると1年で45億円くらいの税金と罰金が加わるので90億円以上の税金を追徴される可能性があります。(実際は返金している部分もあるのでこうは単純ではないと思いますが・・・)
もちろん井川容疑者が利息を払っていればこういう課税はないでしょうが、証書がないものもあったり、電話で送金を指示したりしている実態を考えると本人はいくら借りたか覚えていないのではないでしょうか。
また、もし借入金の残金の返済が井川容疑者本人ではなく親族から行われたら今度は
贈与税が井川容疑者にかかります。
いずれにしても、こういう経済トラブルを起こした人については、最後は税金でとどめを刺されるという原則に当てはまるみたいですね。
(補足)
その一方で井川容疑者にいわれるがままに会社のお金の引き出しを看過した大王グループの役員達も本来の業務を果たしていないことは明らかなので創業者一族には逆らえなかったというのは看過を正当化する理由にはならずに彼らにもそれなりの責任を株主は求めることになるでしょうね。
取締役のような役員はエライというよりは重い責任があるということを再認識する必要があるでしょうね。
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