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2005.09.15

カネボウの公認会計士

みなさん、こんにちは。カネボウの粉飾決算事件で決算書を監査していた中央青山監査法人というところの公認会計士が逮捕されました。監査というのは例えば私が会社を経営していて、利益が10出たとします。これを私自身がいくら声を大にして、

俺の会社は利益が10あるんだ!

などといってもイマイチ説得力がありません。ところがこういう決算書をチェック(監査)する資格を持つ人が私の決算書をチェックして

クロワッサンさんの会社の決算書はたしかに利益が10あります。

といったらどうでしょうか?私の決算書の信頼性が増しますよね。もし、私の会社が株式を公開していたらやはり監査をしてもらって、利益が10で正しいです・・・という監査報告書を出してもらうと投資家は

そうか、クロワッサンが社長の会社はいいかもしれないな~、じゃあ投資しようか・・・・

みたいな感じになりますね。

ところが、私の会社はとんでもない赤字でどうしょうもないのに決算書では利益を10無理矢理計上して、それを監査する人も実際はものすごい赤字なのに、

この会社は利益が10あります

などとウソの監査報告書を出したらどうなるでしょうか?

私の決算書の結果を信じて投資してくれた投資家を欺くことになりますよね。特にカネボウは国民の税金を投入して救済しようとしていたのですから、これは会社と公認会計士は大きな背信行為をしたことになります。法律のプロが法律を悪用したり、会計や税務のプロがそれらの知識を悪用した場合には相当重い罪になります。

カネボウの会計士は現在は刑事責任を追及されていますが、当然にこの後は損害賠償責任を追及する民事もあります。また監査法人は法律的には合名会社になりますからこの民事責任はカネボウに関わった公認会計士だけではなく、他の無限責任社員(監査法人では代表社員というようです)も等しくその責任を負うことになります。

こういう専門家にはDue professional care(正当な注意)というものが要求されるのですが、それを果たさない代償は場合によっては自分の一生と引き替えになりますね。

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